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今回はアロマテラピーのメカニズムについてのお話です。
アロマテラピーのメカニズムで大事なのは感覚器である
『嗅覚と触覚』です。
動物にとって嗅覚と触覚はなくてはならないものです。
例えば、赤ちゃんは全身で様々なものに触れ、匂いを嗅いでいます。
お母さんの匂いで嗅ぎ分けていて、生後間もない乳児は視覚が未発達の為
匂いで、母乳の場所を探し、母乳を飲んだり、存在を確認しています!
夜泣きが激しい子や、日中泣き止まない子に、お母さんの匂いが残っているタオル、衣類などを近くに置いてあげるだけで安心して落ち着くのもこの嗅覚が発達しているからなんですよね♪私も良く自分の子供に匂いのついたタオルを傍に置いていました♪
その匂いの情報は無意識下の中で脳に送られ心と体の成長に関与します。
この二つの感覚器は、進化の過程の早い段階で発達しました。
なぜなら、生きるために必要な生殖、捕食、危険回避などに関わるからです!
この感覚を使い、敵味方の判断、食べ物に毒が含まれているのかどうかを見分けていました。私たちが普段の生活で悪臭、ガスや腐敗した物の匂いに瞬時に気付くのはそれが身体にとって「危険なもの、避けるべきもの」とわかるからです!
また、触れて確かめたり、雰囲気を肌で感じる、直感的に触れたい、近づきたいと思う人や物、場所を判断するなどの皮膚感覚もアンテナになります。
現代ではパソコン、テレビなどで圧倒的に視覚・聴覚を酷使していますが、アロマテラピーでは精油を使ったトリートメントを通して積極的に臭覚と触覚を刺激していきます。
アロマテラピーのメカニズムを嗅覚と脳に当てはめてみると
香りの刺激 → 脳 まで 時間は 0.2秒以下
一方
歯痛、痛み → 脳 まで 〃 0,9秒
香り刺激の方が脳に到達するまでかなり早いということがわかります。
そして、
『香りの刺激が伝えられる脳の部位』と
『快・不快を感じる脳の部位』はかなり近く
香りの刺激は主に大脳半球 嗅覚野(近年では大脳皮質への投射も確認されている)へ
快不快刺激は主に大脳辺縁系深部に存在する海馬や偏桃体の情動へ投射されます。
場所を確認すると、かなり近くに分布していることがわかると思います。
そのために、本能行動(食欲、生殖欲、睡眠欲)や記憶、情動(喜怒哀楽)は
嗅覚の影響を強く受けることになります。
以下が大まかな脳の解説図です。
海馬〜脳梁の周辺が大脳辺縁系と捉えて貰えると助かります!
ここには記載がないのですが、視床下部の前上方辺りに嗅覚野があるので、
視床下部にかなり近い事が分かると思います。
お腹が減った時に美味しそうな食べ物の匂いを嗅ぐと食欲が沸くのは、食べ物の成分の匂いをかぎ分けてそこから掻き立てられる本能が影響しているからなんですね!
梅干しや、レモンを連想すると出てくる唾液は主に条件反射なのですが、これらの匂いを嗅いでも記憶や食欲に関係してきます!
他には恋愛系の歌詞のフレーズでも「香水のにおいをかぐとあの人を思い出す」は、記憶、情動に含まれます。この脳の神経は体の中でも特に密な部分で、視床下部や、大脳新皮質にも伝わるために、生理機能(ホルモンの分泌、内臓の働き)免疫、知的活動なども嗅覚の影響を受けると考えられています。
だんだんお腹が減ってきたり、昔のことを思い出して余韻に浸っている方もいるかもしれません。そんな時はぜひレモンを連想し、唾液分泌と共にレモンからあふれる元気で今日も1日元気に過ごしましょう♪
最後まで読んでいただきありがとうございました♡
この記事は「佐々木整骨院ブログ」の記事をリライトした記事になります。
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